はじめに
求人サイトを新たに立ち上げたいと考えたとき、「どんな機能を用意すればいいのか？」というのは、多くの方が最初に悩むポイントです。 採用効果を高めるためには、求職者が使いやすいことはもちろん、企業や運営者にとっても使いやすい設計であることが重要です。
この記事では、求人サイトに最低限必要な基本機能から、応募数アップに役立つ便利な追加機能まで、分かりやすく解説します。
求人サイトに必要な基本機能一覧
まずは、求人サイトに必要な主な機能をカテゴリ別にざっと見てみましょう。
| 区分 | 主な機能 |
|---|---|
| 求職者向け | 求人検索／詳細表示／応募フォーム／マイページなど |
| 企業向け | 求人管理／掲載内容編集／応募者確認／スカウト管理など |
| 運営者向け | 掲載審査／レポート機能など |
求職者向け：フロント側に必要な主な機能
求人検索・絞り込み機能
キーワード、勤務地、職種、給与、雇用形態などで求人を絞り込む機能は必須です。
検索精度が高いほど、ユーザーの離脱を防げます。
求人詳細ページ
仕事内容、必要な資格、給与、勤務地、福利厚生などを分かりやすく表示します。
写真や動画の掲載も効果的です。
応募フォーム
名前・連絡先・履歴書のアップロードなど、応募に必要な情報を簡潔に入力できるフォームが必要です。
下のマイページ機能があれば、事前に、履歴書を登録しておくことができるので応募の利便性が高まります。
会員登録・マイページ機能（任意）
求職者が会員登録すると、以下のような機能が提供できます。
- 履歴書の登録
- お気に入り求人の保存
- 応募履歴の確認
- スカウト受信
スマホ対応（レスポンシブデザイン）
多くの求職者がスマートフォンからアクセスします。
全ページがスマホで快適に閲覧・操作できる設計は必須です。
企業・担当者向け：求人掲載企業に必要な機能
ログイン・アカウント管理機能
企業が専用の管理画面にログインし、自社の求人情報を掲載していきます。
求人の登録・編集・公開管理
企業が自ら求人情報を投稿・編集し、掲載中／下書き／非公開などの状態を自由に切り替えられます。
公開については、運営者の審査が入る場合もあります。
応募者の確認・対応管理
応募が来た際、管理画面上で以下の操作ができると便利です：
- 応募者情報の閲覧
- ステータス管理（未対応／面接済／辞退など）
メッセージ機能
応募者との直接のやり取りが可能なメッセージ機能も、利便性が高まります。
外部メールではなく、システム内でやり取りを完結させることで応募の状態や履歴をもれなく把握できます。
運営者向け：求人サイト全体を管理するための機能
求人の審査・承認管理
企業が投稿した求人がそのまま公開されるのではなく、運営者の承認を経て掲載される仕組みもよく採用されます。
掲載求人の信頼性の維持に有効です。
ユーザー管理（企業・求職者）
全ての会員の基本情報や利用履歴を確認・管理できる機能です。
トラブル対応やサポートの際に必須です。
レポート機能・アクセス解析
求人ページの閲覧数、応募数、採用率などを把握できる機能です。
Google Analyticsとの連携もおすすめです。
広告・バナー管理機能（任意）
サイト内に自社広告や外部広告を掲載したい場合、広告枠の設定・表示管理ができる機能があると便利です。
各種通知機能
会員登録の完了、応募の完了時などに運営者へ通知メールを自動送信する機能があると、リアルタイムに状況を把握できます。
+α：差別化を図る追加機能の例
- Googleしごと検索対応（構造化データ対応）
検索エンジンの検索結果に求人が表示されやすくなる - LINE通知連携
応募やスカウトの通知をLINEで受け取れる - 求人のレビュー・評価機能
医療・介護・サービス業、スポットワークなどで有効 - 求人原稿自動生成機能
テンプレートなどを使って企業が簡単に投稿できるようにする機能。最近では、生成AIを使って文章作成を支援する機能もあります
まとめ
求人サイトを成功させるためには、「見た目」や「デザイン」だけでなく、目的に合った機能を適切に設計することが非常に大切です。
求職者の使いやすさ、企業側の管理のしやすさ、そして運営者としての安全性・効率性、 この3つのバランスが取れているサイトは、応募数も自然と増えていきます。